木材は、本来、再生可能、生分解可能、持続可能な優れた資源。しかし屋外での使用にも高い耐久性能を持ち、金属や樹脂などの既存の屋外用素材に代り、長期的にCO2固定が可能な温室効果ガス削減に寄与する屋外用の新しい木材が求められています。 アクシステクノロジーズ社が開発し2007年より製造を開始している「アコヤ」は、FSC森林認証を持つ樹齢25年程度のニュージーランド産パイン材を使用し、独自のアセチル化処理技術により、樹齢の2倍以上の屋外耐用年数を実現する木材です。「アコヤ」は、日本では2009年より池上産業株式会社が販売を始め、現在では30ヶ国以上で使用されています。 本セミナーは、アセチル化木材「アコヤ」に係わる欧米の研究者、エンジニア、建築士、技術者が、その性能と可能性を明らかにし、次世代型高耐久木材「アコヤ」の今を解説します。
アセチル化処理は、木材を酢酸と反応させ、木材の細胞壁内部にある親水性の水酸基の数を減少させ、代りに疎水性のアセチル基の数を増加させます。この結果、高い疎水性を得た「アコヤ」の細胞壁には非常に僅かな水分しか存在し得ず、「アコヤ」が腐朽菌や白蟻の食源になることなく優れた耐久性能を保持する理由です。 (社)日本木材保存協会により“非保存剤処理優良木材”として現在唯一防腐防蟻性能が認定されている「アコヤ」は、従来の防腐防蟻処理木材と大きく異なり、殺生性能のある成分や木材に本来含まれない物質は添加されていません。そして、屋外で50年以上、地中および淡水中で25年以上の耐用年数がメーカー保証されている唯一の高耐久木材です。
日時 |
2014年3月6日 講演会 14:00~17:00 懇親会 17:15~18:30 同時通訳あり |
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会場 |
木材会館 7階 檜ホール 東京木材問屋協同組合 東京都江東区新木場1-18-8 |
参加費 | 無料(事前申し込み制) |
定員 | 300名 |
共催 |
Accsys Technologies PLC 池上産業株式会社 |
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Roger Rowell - University of Wisconsin
ウィスコンシン大学 農業生命科学部 名誉教授 (アメリカ)
アセチル化処理木材の世界的第一人者
木材のアセチル化処理の解説およびアコヤの性能の検証。 -
Mark Hubbert - Teknos (UK) Limited
テクノス社 テクニカル・ディレクター (イギリス)
塗装基材としてのアコヤについて解説。 -
Simon Aicher - University of Stuttgart
シュツットガルト大学 材料試験研究所 教授 (ドイツ)
アセチル化木材の高含水率下での強度特性の検証。 -
Frank Miebach - Schaffitzel+Miebach GmbH
シャフィッツェル+ミーバッハ社 代表 (ドイツ)
大断面集成材構築物設計製造会社。
「スネークブリッジ」他、アコヤを使用した事例の解説。 -
Ronald Koster and Adrianus Kil - RO&AD Architecten
RO&AD建築設計事務所 代表 (オランダ)
水に沈む「 モーゼの橋」他、アコヤを多用した建造物の紹介。 -
Andrew Lawrence - Arup
アラップ社 アソシエイト・ディレクター (イギリス)
世界最大手の構造・設備・建築設計コンサルティング会社。
アコヤの特性および建築土木での木材の利用全般について。