サーモウッド
サーモウッドとは
サーモウッドは、フィンランド建築技術センター(VTT)が開発した木材高熱乾燥技術特許を利用し、ルナウッド社にて製造されています。木材を熱で処理すると、吸湿性が低下し、耐腐性や寸法安定性が高まるということは古来からの知恵でした。その知恵を化学にしたのが、森と水の国フィンランドで生まれたサーモウッド高熱乾燥技術です。
サーモウッドの特性
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平衡含水率が減少
木材は、木材組織の細胞壁内の「水酸基」と水分が結合することで含水率が増加し、離合することで減少します。高熱乾燥処理により「水酸基」の数が少なくなり、必然的に木材の平衡含水率が減少します。
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寸法安定性の向上
平衡含水率が減少していることから、大気中の水分から非常に影響されにくく、寸法安定性も向上します。寸法安定性が高い木材表面は、塗装塗膜の耐久性も高め、メンテナンスの頻度も軽減されます。
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熱伝導率が減少
高熱乾燥された木材は材重が軽くなり、断熱性も高くなります。サウナルームのように高温の環境や、冬の低温の部屋でも、他の素材に比べ熱伝導率が低いため、体感温度が体温に近い状態を維持します。
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芯まで均一な品質
高熱乾燥処理は表面処理ではなく、材の芯まで処理されています。カットしたり削ってもサーモウッドの性能に変わりはありません。
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優れた加工性、特殊な工具は不要
サーモウッドは、欧州赤松(レッドパイン)を高熱乾燥処理しています。パイン材ですので、カットなどの加工に特殊な工具を必要とせず、一般的に使用される工具で加工が可能です。
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無害
耐久性を高めるために薬剤を注入する注入材とは違い、処理に使用するのは「熱」と「水」だけですので、人にも環境にも無害です。
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持続可能な天然資源
計画的に植林され、育林管理された材を高熱乾燥処理しています。植林木を使うことで、自然環境への貢献につながると考えます。