Holzpur AG 社のオフィスビルは、アコヤグレーをファサードに全面的に採用しています。外壁 1,400 m²以上にわたり、横貼りの羽目板以外にも縦ストリップを規則的に配置したデザインが施され、特に窓の両側はルーバー状の縦格子が印象的です。建物全体に陰影とリズムを与え、モダンで軽やかな表情を生み出しています。

外装材として過酷な気象条件にさらされる環境でも、アコヤグレー材は反りや割れを抑える高い寸法安定性と耐久性を発揮。染色により着色されたグレーは擦れや小さな傷が目立ちにくく、外観の統一感を長期にわたり保ちます。素材の信頼性とデザイン性が融合した、先駆的なオフィス建築の好例です。

物件：　Holzpur AG オフィス

設計：　Architektur Büchler & Scheidegger

住所：　スイス・ゼンパッハ

撮影：　Marco Leu, STUDIO MARCOLEU